全体として捉える知覚、感覚の延長 【ゲシュタルト】
ゲシュタルト特性を自覚する例をリンクします。ぱっと見て誰が見てもスティーブ・ジョブズ (Steave Jobs)の絵と認識しますが、個々の点と思われていたものはアップルの製品になっています。ジョブズの顔としては途中途切れていますが、頭の中でパターンを補って理解していることになります。
- 近接の要因 … 近接しているもの同士はひとまとまりになりやすい。
- 類同の要因 … 同種のもの同士がひとまとまりになりやすい。
- 閉合の要因 … 互いに閉じあっているもの同士(閉じた領域)はひとまとまりになりやすい。
- よい連続の要因 … いくつかの曲線になり得る刺激がある時、よい曲線(なめらかな曲線)として連続しているものは1つとして見られる。
ゲシュタルトは知覚のみならず、感覚にも当てはまります。例えば、自動車の運転に習得してくると、自分の感覚が広がって、自動車が自分になったような気がします。クルマ同士が近寄ってくるとぶつかる感じがしたり、景色の流れる様子を見てスピードを感じとったり、クルマの調子が良ければ気分も良くなってきます。また、重機(シャベルカー、ブルドーザー等)の操作の熟練者は、それこそ重機を手足のように扱い、数センチの精度で操作ができるそうです。
参考文献