制御工学で重要な設計手法として、フィードバック(Feedback: 帰還)設計があります(以前の記事)。フィードバックとは、システムにおいて出力の一部を入力側に戻して出力を調整することです。教育や指導において、訓練を受けた後に行動してもらい、その結…
深刻なニュース、批判的なニュース、消沈させるニュースが飛び交い、我々の気持ちも暗くなりがちですが、だからこそ意識して前向きな気持ちを心掛けないといけません。色々な人達の発言を聞いていると、望んでいる/いないに関わらず、自分が考えていること…
無限大な宇宙において、人類以外の知的生命体(宇宙人)は実在するのだろうか? 知的生命体を探索するプロジェクトは進行中であり、様々な研究者も知的生命体が存在することを主張しています。最近では、地球(Earth)以外にも生命が生存できる可能性がある…
チーム構成は、自由度が高いため、様々な組織を組むことができます。その自由度・柔軟性がチームの特徴であり、目的を達成するために最も適した方法をも模索し、外部環境の変化にも応じて、チームは適応していく能力を持ちます。ただし、自らの組成力、その…
視覚からの情報は、知覚できる情報の80%を占めていると言われています。確かに、何か変な音を聞いたとしたら、視覚を通じて何が発生したか確認してしまいます。視覚を信頼しきっていますが、信じているよりも視覚は頼りないものなのかもしれません。 視覚に…
日本における教育の弊害として、試験やテストでは正解がある質問が取り扱われます。採点でも〇または×が明確になっています。一歩でも社会に出れば、答えが明確な問題などありません。白と黒で色をつけるとすれば、全ての回答(決断)はグレーであり、限りな…
私たちは、空気(air, atmosphere)を目では見えず、日常では意識することはありません。空気はあって当たり前の存在と思っています。無くてはならないが意識しないことを「空気のような存在」と呼んだりもします。存在しないわけではなく、空気の流れを風とし…
われわれは月へ行くことを選びます。この10年のうちに月へ行くことを選び、そのほかの目標を成し遂げることを選びます。われわれがそれを選ぶのは、たやすいからではなく、困難だからです。この目標が、われわれの能力と技術のもっとも優れた部分を集め、そ…
高真空である宇宙空間を航行する宇宙機に搭載される唯一の推進機関はロケットエンジン(Rocket Engine)です。ロケットエンジンは、搭載した推進剤にエネルギーを与えて、高速噴流を生成し、その噴出によって推力を得る推進機関の総称です。 自動車エンジンを…
私たちのように24時間/365日に渡ってシステムを監視する業務に関わらず、病院や介護施設などで命を見守るため、更には効率性や利便性を追求して、交代勤務で業務を進めることも珍しくなくなってきました。 交代勤務では、徹夜といった一時的な対応と異なり、…
警報(Alarm)は、日常生活の至る所に掲示されていますが、当たり前すぎて深く考察することはありませんでした。警報に対する受け取り方も日本と海外では異なるような気がします。日本では様々なことに「注意」「注意」「注意」と喚起されますが、警報に対する…
業務において、コミュニケーションの重要性が問われない日はありません。基礎となる正確に情報伝えるためには、非言語の要素もありますが、言語による伝達が重要となってきます。文学ならば作者の個性がある表現が好まれますが、技術的には簡素で明確な表現…
機械による自動処理が進んだのに伴い、人間が得意とする思考法であるヒューリスティックス(Heuristics)に注目が集まっています。ヒューリスティックスとは、決められた手順に従うのではなく、過去の経験から学び、実践的な解決策を発見することによって問題…
民主主義(Democracy)において、多数決は基本的原則の一つであり、多数決で物事を決定することに疑いもしませんでした。日常の会議において多数決で決定することはあまりないと思いますが、国会、議会、3名以上の裁判官による裁判、会社の取締役会や総会にお…
深夜に夜空をふと見上げ、まず一番に気付くのは月(Moon)です。月の満ち欠けについて、小学校の授業でその仕組みを教わります。地球が丸い球状であること、地球の周りを月が回っており、太陽との位置関係で新月、三日月、半月、満月と変化することを教わりま…
人間が外部環境を認識するに当たり、アフォーダンス(Affordance)との捉え方があります。通常の認識論では、人間が環境を認識する場合、視覚等を通じて環境からの刺激を感受して、その本質や意味を理解します。主体が人間であり、客体が環境にあることになっ…
チーム構成の仕方も変化してきています。以前は目標が定まってチームが構成されれば、目標達成までその構成が維持されてきました。メンバーに欠員がでた時に補充するくらいでしょうか。それなりに長い期間(数年間)チームを組んでいれば、会話を交わさなく…
近年10年の技術革新について、スマートフォンの普及は言うまでもありませんが、音声認識(Automatic Speech Recognition)技術が大幅に進歩して、入力方法として実用でも使えるようになってきました。スマートフォンが市販される以前にも、カーナビ等におい…
「人間と機械(ロボット)は共存できるのか」と産業発明以来から問われ、永遠に結論は出ないかもしれません。現代の我々は、身の回りに多数の機械に囲まれて生活をしています。既に共存しているのですが、人間対機械の戦いとの構図で捉えると、辿り着くのは…
心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる。チームや組織の部署において明確な役職とはなっていませんが、エース(Ace)とい…
日常生活や仕事においても、交渉が必要な場面は多々ありますが、必要にもかかわらず、学校では基本すらも学んだことはありませんでした。日本では交渉と言うと駆け引きのことと認識され、あまり良い印象で捉えられていないのかもしれません。日本語の交渉と…
有人宇宙(NASA)で用いられる用語ですが、不具合が発生した時などに"Next Worst Failure (NWF) Scenario"を検討することが求められます。直訳すれば「次に予想される最悪事態の展開」となります(直訳しすぎですね)。それに対して、日本では言霊の文化もあ…
チームがミッション(共通目標)を達成するため、チームとして一体感を持つ必要があります。メンバーの価値観を共通できればチームの団結力は強まると思いますが、人それぞれ様々な価値観を持っており、観念だけでチームをまとめるためには長い時間をかけて…
先日、映画「オデッセイ THE MARTIAN」を鑑賞することができました。NASAが全面協力のもとで製作されたので興味がありました。技術者として冷静に実現性を評価してしまったこともありましたが、ワトニー宇宙飛行士(主演 Matt Damon)が絶望とも言える状況下…
1970年 4月11日 19時13分(UTC)にアポロ13号が打上げられ、その後に起きた事故は、トム・ハンクス(Tom Hanks)主演の映画「アポロ13」としてもドラマ化されました。アポロ13号には、3名の宇宙飛行士 ジム・ラベル(James Lovell)、フレッド・ヘイズ(Fred…
人間の情報処理能力をコンピュータと対比させて説明しました(以前の記事 人間の情報処理能力 【コンピュータとの違い】 - チーム・マネジメント)。人間の感覚器に入ってくる情報量を総合すると毎秒10億ビットにもなりますが、人間が意識して考えられるのは…
「人の命は地球よりも重い」1977年ダッカ日航機ハイジャック事件に対して、時の福田首相が述べた言葉です。命は大切で重いことに異論ないですが、地球と比較することに様々な意見が出されました。ことわざには「命は鴻毛(こうもう)より軽し」ともあり、正…
人間が意思決定を行うに当たり、時間制約や情報制約(未確定な情報)もあり、冷静で客観的に判断できないことも多いです。そのため、意思決定のスピードは遅くなりますが、所定のプロセス(稟議、会議に諮る等)を経て、個人的な判断から組織的な判断として…
目的を持った人の集まり(組織) すなわち チームを考えるにあたり、歴史から学ぶことも多いです。航空宇宙を学んでいると、零戦(零式艦上戦闘機)が登場して、零戦の主任設計者が堀越 二郎氏であることはよく聞かされました。その後に文献を読んで知ったの…
失敗(Failure)と聞いて、負の印象しか抱かないかもしれませんが、失敗をしないように怖れて生きていくことで良いのでしょうか。本当に、失敗は負の側面だけでしょうか。失敗にも多くの種類があり、単純なミス、注意不足、検討が十分でない、新たな発見が得ら…