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チーム・マネジメント

チームマネジメント、人間-機械システム、そしてヒューマンファクターズを考える

エースに求められる風格 【規範】

心が変われば態度が変わる。
態度が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
運命が変われば人生が変わる。
チームや組織の部署において明確な役職とはなっていませんが、エース(Ace)という存在があります。エースは、トランプの1の札(記号A)を示すことから、第一人者、主力選手、凄腕、優秀なパイロットなどを呼ぶときに使われます。

チームリーダーがエースとなる場合もありますが、チームにおけるエースの役割とリーダーの役割は全く同一ではないと感じます。リーダーがチームを先導するのに対して、エースは、チームにおいて象徴的な存在であり、お手本であり、目指すべき理想な姿ではないでしょうか。

チームが成り立つため、全ての規則が明文化されているわけではありません。規則に従っているだけではチームはまとまらず、リーダーがミッション(共通目標)を掲げて方針を示すだけではチームは進んでいけません。

チームでは独特な雰囲気を共有していることに気が付きます。明確なものではありませんが、空気のような存在であり、ここでは「規範」と呼びます。「規範」とは古い言葉に捉えられるかもしれませんが、判断・評価・行為などの基準となるものです。チームの規範の下で、メンバーが互いに協調しながら、チーム活動を行なっています。

規範が強まれば、チームとしてまとまり、安定感が出てきます。弱まれば、メンバーがばらばらに分裂していき、チームが空中分解となります。規範を構築する大きな存在がエースであると感じます。そのため、チームの空気が淀み、チームが間違った考え方に浸食されてきたならば、エースが正して、場合によってはエースを正すのが一番なのかもしれません。

自らをエースとして自覚するならば、逆境の中であっても、何事にも動じない不動な姿勢が重要かもしれません。そんな理想な人格は持てないかもしれませんが、動揺を内心に閉じ込め、外見の態度は堂々として居るだけでも十分です。問題が発生して、エースが動揺してしまえば、他のメンバーにも共振して、チームがぐらつき始めます。

チームリーダーがエースも担っている場合に問題となるのは、主要なことを自らで実施してしまうことです。確かにエース級のメンバーが実施すれば、作業は確実に素早くできるかもしれません。しかし、後任が育たず、次世代のエースが誕生しないことになりかねません。

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参考文献