チーム・マネジメント

チームマネジメント、人間-機械システム、そしてヒューマンファクターズを考える

システムを統合せよ 【インテグレーション】

現代において、全てのシステムをメーカー1社で設計・製造されることは少なく、一部を外注したり、汎用品・民生品を調達することになります。ある程度大規模なシステム開発ともなれば、機能や部分で分割したサブシステム毎に詳細設計、製造・試験が進められます。


サブシステムや部品を結合してシステムとして組み上げ、総合試験を実施するプロセスをシステムインテグレーション(System Integration)と呼んでいます。ただし、システムインテグレーションは、サブシステムや部品の完成後から開始するのではなく、システム開発における全てのフェーズにおいて関与が必要となります。


注 : 情報処理システムの開発において、システムインテグレーション(SI)は、テクノロジーやノウハウを組み合わせ、ユーザー企業の求める最適なシステムを構築する請負型ビジネスを意味することがあります。


概念設計/予備設計

システムインテグレーションを担当するエンジニア(SIエンジニア)は、常にシステム全体を見ており、開発初期の概念設計や予備設計の段階において、システム仕様書の取りまとめ、開発(プロジェクト)計画の立案に関与していきます。


詳細設計

SIエンジニアは、詳細設計において、設計審査会の主催を取り仕切ったり、設計変更の評価・管理、プロジェクトの進捗状況を把握して全体のスケジュールの調整を担当します。


詳細設計ではサブシステム毎に最適な設計が進められますが、サブシステムを接続してみたら当初の要求を満たすシステム性能を発揮できない、サブシステム間のインタフェースが合わない、組み合わせてみたら、相反する効果があり、出力が落ちたなどの問題が生じます。早めに問題点を見つけ出し、サブシステム担当との調整が求められます。


製造・試験

SIエンジニアは、製造状況も考慮し、総合試験のスケジュールを調整して、総合試験計画の立案、総合試験手順書の作成を進めます。統合試験では、不具合が発生して予定通りに進みません。スケジューリングでは、可能な限り余裕(マージン)を持つ必要がありますが、大きな不具合があればマージンも使い果たしてしまう可能性もあります。影響を少なくするため、システム全体として設計要求を満たすように中心になって解決策を見出します。


運用・維持設計

開発段階も終わり、システム設計・製造に関わる情報を運用へ引き渡す必要があります。SIエンジニアは、仕様書や製造データを整理し、取り扱い説明書やシステムマニュアル等を整備します。


システム全体を理解しているSIエンジニアが、運用担当として従事できれば、技術情報を引き継ぐ訓練等は必要なくなります。しかしながら、運用は長期間におよび、運用コストの低減を考慮して、専属の運用者(Operator)を育成します。SIエンジニアは運用評価、不具合が対処等の技術支援を担当することになります。


参考文献
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Credit: NASA