チーム・マネジメント

有人宇宙の運用管制から、チームマネジメント、人間-機械システム、そしてヒューマンファクターズを考える

リーダーの資質 【4-Dシステム】

リーダーには、権威を用いて引っ張るタイプ、メンバーの意見を聞きながら先導するタイプ、メンバーを指導しながらチームを育成していくタイプなど、様々なスタイルが見受けられます。職場のリーダー、クラブ活動のリーダー、メディア等を通じて知るリーダーを考察してみても、どのタイプが一番優れているとも言い切れません。組織規模、状況、要求される内容によっても成功する条件が変わってきます。

 

自分のやり方が良いのだろうかと疑問を持った時に出会った、成果を上げるリーダーの資質を単純に4つの次元(Dimension)に分割する4-Dシステムについて紹介します。4-Dシステムは、縦軸を尊重する基準が直感か経験か、横軸を行動する基準が感情か論理かでリーダーを特徴付けを行います。

 

リーダーの資質をカラーコードで特徴づけ、以下のように分けています。

  • 育成タイプ(グリーン)……… 直感的、感情的
  • 先見タイプ(ブルー) ……… 直感的、論理的
  • 包容タイプ(イエロー)……… 経験的、感情的
  • 統率タイプ(オレンジ)……… 経験的、論理的
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4-Dシステムに基づいて、自分を評価すると完全にブルーしかも1-D ブルーでした。それに対して、4つの資質を持ちながら、ブルーの領域が一番強いリーダーを4-D ブルーと呼んでいます。チームを育成させ、リーダーとして成長していくには、4つの資質が必要であり、1つの資質だけでは不十分です。

家を建てる又は増築する場合を考えてみると、計画段階においてブルーの特徴を有する創造的な建築家を望むでしょう。もちろん、効率的で実行可能な建設を確証するためにオレンジの特性を持った管理者や工事施工者に設計を評価してもらい。設計が完了し、建設段階においてオレンジの特性を持った管理者に作業を依頼するでしょう。

同じ仕事であってもフェーズが異なれば、要求される資質は異なってきます。自分のスタイルにこだわっていると、時間の推移とともに他者から必要とされない部類に識別される可能性があります。典型的なパターンとして、起業家や新しく創業した会社では、ブルー・リーダーが必要ですが、会社が成長して成熟するの連れて、オレンジ・リーダーが求められます。

 

日々、イエロー、オレンジが必要だと自分を言い聞かせて、4-D ブルーを目指しています。

 
 
参考文献