チーム・マネジメント

有人宇宙の運用管制から、チームマネジメント、人間-機械システム、そしてヒューマンファクターズを考える

考え方

チームをまとめ上げて指揮する力 【ミッション管制】

指揮官は必要であるのか? 階層が少ないフラットな組織に移行してきました。実現できるのは情報通信技術(ICT)の進歩によって、リーダーから多くのフォロワーへ情報連絡が可能となり、事務手続きが紙媒体の申請書から電子的に処理できるようになってきたこと…

不確実の高い世界を生きていく 【VUCA】

世界中が混沌として見通しが立てられなくなってきました。全てが目先の短期的な利益だけを求めて動いているようです。ICT(情報通信技術)が発展して、世界中を情報が駆け巡り、世界は狭くなった感じがします。地球の裏側で生じた事件が身近な生活までも脅か…

生命を実体化させる力 そして 継承 【遺伝子】

原始の生命が彗星に乗って地球に到来したことについて述べました(以前の記事)。生命とは何であるかという問いについて明確な定義はありません。ジョイス(Joyce)の定義、コシュランド(Koshland)の定式化などが提唱されています。事実が物語っているのは、生…

個人の考え、思想を変えることができるのか?【意志】

自分と他人を分ける自己を認識し、自ら行動する主体として自我が形成されます。哲学や心理学における問いの始まりかもしれません。デカルト(Descrartes)の『我思う、故に我あり』、パスカル(Pascal)の『考える葦』として示されています。哲学を語るほどの教…

計画通りに進まない 戦略を磨く 【戦略】

かつて私は、戦略という言葉を使うことをためらった。軍事の匂いが強すぎるといわれたからだ。だが考えは変わった。プランが知的な遊びに終わっていることが多いことに気づいたのだ。綺麗に綴じて棚に置き、それだけで素晴らしいことを行った気になっている…

人は何に恐れるのか、怖れを克服するには【恐怖】

人間が懐く情動の1つして「おそれ(恐れ、怖れ)」があります。あまりにも日常的に感じ、当たり前すぎる感情かもしれません。私たちの日常において多大な影響を与えている感情ですが、実体は何ものなのでしょうか? おそれる(恐れる、怖れる)① 身に危険を…

取るものなのか、追求すべきものなのか【責任】

新聞やニュース、日常において聞かないことがない言葉に「責任」があります。当たり前の言葉と考えていましたが、本質まで問い詰めるとよくわからなくなりました。広辞苑では、①人が引き受けてなすべき任務、②政治・道徳・法律などの観点から非難されるべき…

集団に群れる心理、集団となることで危険なこと 【集団思考】

集団(Group)は、人々が集まった団体であり、ある機能(生産的である必要はありません)を持っています。そして、所属する構成員の間において相互依存の関係があることも特徴です。歴史は人が群れ(集団)を作って行動してきたことを物語っており、集団では漠…

問題を解決するため、理論で考えぬく力を磨く【論理学】

数学を通じて論理思考が強化されるはずですが、試験のために答えを導き出す力のみを鍛えています。しかしながら、社会には正解のある問題はありません。中学数学における証明問題で、「ゆえに」の意味で《 ∴ 》の記号、「なぜなら」の意味で《 ∵ 》の記号を…

気高い気質を持って 熱く生きるということ【情熱】

医師は人の痛みを取り除く職業である。当然、世のため人のための思いがなければ医師であってはならないとさえ思う。「この人を絶対に助ける」という、熱い思いを持って、真剣勝負をしなければならない。熱い思いで一生懸命になることが大切なのは、何も医師…

前向きな姿勢、上を向いて 感謝を忘れず 【感謝】

深刻なニュース、批判的なニュース、消沈させるニュースが飛び交い、我々の気持ちも暗くなりがちですが、だからこそ意識して前向きな気持ちを心掛けないといけません。色々な人達の発言を聞いていると、望んでいる/いないに関わらず、自分が考えていること…

チームの決定事項に多数決を適用すべきなのか【多数決】

民主主義(Democracy)において、多数決は基本的原則の一つであり、多数決で物事を決定することに疑いもしませんでした。日常の会議において多数決で決定することはあまりないと思いますが、国会、議会、3名以上の裁判官による裁判、会社の取締役会や総会にお…

命は鴻毛より軽し 地球よりも重い 【命の尊さ】

「人の命は地球よりも重い」1977年ダッカ日航機ハイジャック事件に対して、時の福田首相が述べた言葉です。命は大切で重いことに異論ないですが、地球と比較することに様々な意見が出されました。ことわざには「命は鴻毛(こうもう)より軽し」ともあり、正…