チーム・マネジメント

有人宇宙の運用管制から、チームマネジメント、人間-機械システム、そしてヒューマンファクターズを考える

業務改善

最前線であり、付加価値を生み出している場所 【現場】

価値や成果を生み出している場所は「現場」です。日本語の「現場」を端的に表している英語はないかもしれません。"Field"や"Site"なども場所の意味しか表していません。最前線(Front Line)は現場の意味合いが若干含まれています。現場という考え方が日本独自…

計画通りに進まない 戦略を磨く 【戦略】

かつて私は、戦略という言葉を使うことをためらった。軍事の匂いが強すぎるといわれたからだ。だが考えは変わった。プランが知的な遊びに終わっていることが多いことに気づいたのだ。綺麗に綴じて棚に置き、それだけで素晴らしいことを行った気になっている…

目標達成のためにフィードバックを活用する 【フィードバック】

制御工学で重要な設計手法として、フィードバック(Feedback: 帰還)設計があります(以前の記事)。フィードバックとは、システムにおいて出力の一部を入力側に戻して出力を調整することです。教育や指導において、訓練を受けた後に行動してもらい、その結…

機械が真似できず 人間が得意とする 【ヒューリスティックス】

機械による自動処理が進んだのに伴い、人間が得意とする思考法であるヒューリスティックス(Heuristics)に注目が集まっています。ヒューリスティックスとは、決められた手順に従うのではなく、過去の経験から学び、実践的な解決策を発見することによって問題…

逃げいてく失敗を記録する【ハインリッヒの法則】

失敗(Failure)と聞いて、負の印象しか抱かないかもしれませんが、失敗をしないように怖れて生きていくことで良いのでしょうか。本当に、失敗は負の側面だけでしょうか。失敗にも多くの種類があり、単純なミス、注意不足、検討が十分でない、新たな発見が得ら…

チームとして想像力を発揮する 【ブレインストーミング】

チームによる問題解決の方法として、ブレインストーミング(Brainstorming)は有名です。有効に活用するため、幾つかのルールを理解していたほうが良いです。基本的なルールとして以下のことがあげられます。ブレインストーミング開始前、参加者が見えるところ…

問題の核心に迫る "なぜ" × 5 【なぜなぜ分析】

トヨタ方式のカイゼンの一つとして、「不良品が出たのはなぜか、『なぜ』を5回考えろ」という考え方が良く知られています。『なぜなぜ分析』とも呼ばれています。単純ですが、極めて有効な手法です。国内のみに限らず、アマゾン創業者ベゾスも、配送センタ…

その変化の成果に対する影響を評価する 【感度解析】

感度解析(Sensitivity Analysis)は、いくつかのパラメータが変動した時、結果にどの程度の影響を与えるかを調べる手法です。感度解析について解説しようと思っていたのですが、先ず微分(Differential)から考える必要がありそうです。高校の数学で初めて微分…

業務におけるマニュアルの必要性を省みる 【作業標準】

今日では業務を進めるに当たり、細かな仕事までマニュアル化が進められています。マニュアル至上主義やマニュアル否定など様々な見解がありますが、明らかにマニュアルによる有効性と弊害は認識しておく必要があります。マニュアル(Manual)には、「手動によ…

限りあるリソースの中で 【パレートの法則】

時間に追われ、やるべき仕事が積み上がっていく、それは日常かもしれません。運用管制でも例外ではなく、1秒、1分を争うタスクがあり、次から次へと作業依頼・リクエストが届き、その対応に追われます。そんな中でもシステムに不具合が生じれば急いで対処…