宇宙学
人間は宇宙船の助けなしで宇宙では生存すことはできません。超真空の宇宙空間では、身体を構成する体組織も瞬時に分解して蒸発してしまいます。気圧を保つ容器(Capsule)内に留まることが必須となります。呼吸を維持するためには、酸素の供給を受けて、吐き出…
「水五訓」一、自ら活動して他を動かしむるは水なり一、障害に遭って激しくその勢力を百倍にして得るは水なり一、常に己れの進路を求めてやまざるは水なり一、自ら潔うして他の汚濁(おだく)を洗い、清濁(せいだく)併せ容れるは水なり一、洋々として大海…
原始の生命が彗星に乗って地球に到来したことについて述べました(以前の記事)。生命とは何であるかという問いについて明確な定義はありません。ジョイス(Joyce)の定義、コシュランド(Koshland)の定式化などが提唱されています。事実が物語っているのは、生…
無重力状態は、私たち地球の住人にとって、いささか奇妙なしろものにはちがいない。しかし人間の身体組織は、手足がめっぽう軽くなったと感じながらも、すぐそれに順応する。そのときの私の状態を話そう。私はふわりと座席から浮きあがり、キャビンの天井と…
46億年前に地球が形成され、地球上において生命が誕生し、進化してきたと信じてきました。地球誕生当時、超高温で灼熱の大地であり、有機物は存在できないほどでした。もちろん生命も生存できません。その後、原始の大気と海をつらぬく稲妻による放電によっ…
宇宙において核分裂・核融合は常にどこかで行われている事象です。地球上で私たちが恩恵を受けている太陽からのエネルギーは、太陽が水素をへリウムに変える核融合反応によって生成されています。太陽サイズの恒星の寿命は100億年と推定されており、太陽誕生…
「太陽系の中で地球はどのように運動しているのだろうか?」 古代の天文学者も長年に渡って思索していた問いです。物理学、天文学、又は宇宙工学を学ばれた方ならば、ケプラーの法則はご存じだと思います。ケプラーの法則は、ヨハネス・ケプラー(Johannes Ke…
無限大な宇宙において、人類以外の知的生命体(宇宙人)は実在するのだろうか? 知的生命体を探索するプロジェクトは進行中であり、様々な研究者も知的生命体が存在することを主張しています。最近では、地球(Earth)以外にも生命が生存できる可能性がある…
私たちは、空気(air, atmosphere)を目では見えず、日常では意識することはありません。空気はあって当たり前の存在と思っています。無くてはならないが意識しないことを「空気のような存在」と呼んだりもします。存在しないわけではなく、空気の流れを風とし…
高真空である宇宙空間を航行する宇宙機に搭載される唯一の推進機関はロケットエンジン(Rocket Engine)です。ロケットエンジンは、搭載した推進剤にエネルギーを与えて、高速噴流を生成し、その噴出によって推力を得る推進機関の総称です。 自動車エンジンを…
深夜に夜空をふと見上げ、まず一番に気付くのは月(Moon)です。月の満ち欠けについて、小学校の授業でその仕組みを教わります。地球が丸い球状であること、地球の周りを月が回っており、太陽との位置関係で新月、三日月、半月、満月と変化することを教わりま…