チーム・マネジメント

チームマネジメント、人間-機械システム、そしてヒューマンファクターズを考える

最前線であり、付加価値を生み出している場所 【現場】

価値や成果を生み出している場所は「現場」です。日本語の「現場」を端的に表している英語はないかもしれません。"Field"や"Site"なども場所の意味しか表していません。最前線(Front Line)は現場の意味合いが若干含まれています。現場という考え方が日本独自…

現代のシステムに必要なリソースは? 生命維持には? 【電力】

自然を満喫するためにキャンプに出かけようとして何を携帯していきますか? せっかくオフラインになれる機会ですが、スマートフォンを家に置いておくことはないかもしれません。電池性能も向上して、充電切れをあまり気にしなくても良くなりました。そして、…

奥深くには神の手が宿っているのか?【ランダム】

乱数(Random Numbers)というと誤った数と受け取れますが、数学では「0から9までの数字がそれぞれ同じ確率で現われるように並べられた数」と定義されます。乱数を眺めていると完全に無秩序のように見えますが、それぞれの数の出現回数を比較すると同じとな…

計画通りに進まない 戦略を磨く 【戦略】

かつて私は、戦略という言葉を使うことをためらった。軍事の匂いが強すぎるといわれたからだ。だが考えは変わった。プランが知的な遊びに終わっていることが多いことに気づいたのだ。綺麗に綴じて棚に置き、それだけで素晴らしいことを行った気になっている…

人は何に恐れるのか、怖れを克服するには【恐怖】

人間が懐く情動の1つして「おそれ(恐れ、怖れ)」があります。あまりにも日常的に感じ、当たり前すぎる感情かもしれません。私たちの日常において多大な影響を与えている感情ですが、実体は何ものなのでしょうか? おそれる(恐れる、怖れる)① 身に危険を…

取るものなのか、追求すべきものなのか【責任】

新聞やニュース、日常において聞かないことがない言葉に「責任」があります。当たり前の言葉と考えていましたが、本質まで問い詰めるとよくわからなくなりました。広辞苑では、①人が引き受けてなすべき任務、②政治・道徳・法律などの観点から非難されるべき…

太古から放射線の中で生命は生きてきた 【シーベルト】

宇宙において核分裂・核融合は常にどこかで行われている事象です。地球上で私たちが恩恵を受けている太陽からのエネルギーは、太陽が水素をへリウムに変える核融合反応によって生成されています。太陽サイズの恒星の寿命は100億年と推定されており、太陽誕生…

集団に群れる心理、集団となることで危険なこと 【集団思考】

集団(Group)は、人々が集まった団体であり、ある機能(生産的である必要はありません)を持っています。そして、所属する構成員の間において相互依存の関係があることも特徴です。歴史は人が群れ(集団)を作って行動してきたことを物語っており、集団では漠…

問題を解決するため、理論で考えぬく力を磨く【論理学】

数学を通じて論理思考が強化されるはずですが、試験のために答えを導き出す力のみを鍛えています。しかしながら、社会には正解のある問題はありません。中学数学における証明問題で、「ゆえに」の意味で《 ∴ 》の記号、「なぜなら」の意味で《 ∵ 》の記号を…

複雑なシステムの挙動を予測できるのか 【カオス】

「太陽系の中で地球はどのように運動しているのだろうか?」 古代の天文学者も長年に渡って思索していた問いです。物理学、天文学、又は宇宙工学を学ばれた方ならば、ケプラーの法則はご存じだと思います。ケプラーの法則は、ヨハネス・ケプラー(Johannes Ke…

気高い気質を持って 熱く生きるということ【情熱】

医師は人の痛みを取り除く職業である。当然、世のため人のための思いがなければ医師であってはならないとさえ思う。「この人を絶対に助ける」という、熱い思いを持って、真剣勝負をしなければならない。熱い思いで一生懸命になることが大切なのは、何も医師…

世界の全てを書き下すことができるのか? 【暗黙知】

1950年代にドラッカーが知識社会(Knowlege Society)の到来を予想し、知識労働者(Knowledge Worker)との用語が生み出されました。ドラッカーは、知識が価値を生む社会との説明だけではなく、高い割合の子供たちが進学して知識労働者が増えることも指摘してい…

【惨事(Tragedy)】 チャレンジー号 爆発事故

1月27日でアポロ1号火災事故(以前の記事)から半世紀(50年)が経過しました。歴史を感じますが未だ半世紀なのかとも思います。そして、1月28日にはチャレンジャー号爆発事故、2月1日にはコロンビア号空中分解事故が起きており、1月末は有人宇宙において重…

目標達成のためにフィードバックを活用する 【フィードバック】

制御工学で重要な設計手法として、フィードバック(Feedback: 帰還)設計があります(以前の記事)。フィードバックとは、システムにおいて出力の一部を入力側に戻して出力を調整することです。教育や指導において、訓練を受けた後に行動してもらい、その結…

前向きな姿勢、上を向いて 感謝を忘れず 【感謝】

深刻なニュース、批判的なニュース、消沈させるニュースが飛び交い、我々の気持ちも暗くなりがちですが、だからこそ意識して前向きな気持ちを心掛けないといけません。色々な人達の発言を聞いていると、望んでいる/いないに関わらず、自分が考えていること…

地球上の人類以外に知的生命体は実在するか? 【ドレイク方程式】

無限大な宇宙において、人類以外の知的生命体(宇宙人)は実在するのだろうか? 知的生命体を探索するプロジェクトは進行中であり、様々な研究者も知的生命体が存在することを主張しています。最近では、地球(Earth)以外にも生命が生存できる可能性がある…

チームの利点である自由度や可変性を活かせるか? 【チーム構成】

チーム構成は、自由度が高いため、様々な組織を組むことができます。その自由度・柔軟性がチームの特徴であり、目的を達成するために最も適した方法をも模索し、外部環境の変化にも応じて、チームは適応していく能力を持ちます。ただし、自らの組成力、その…

頼り切っている視力の限界を認識する【視覚】

視覚からの情報は、知覚できる情報の80%を占めていると言われています。確かに、何か変な音を聞いたとしたら、視覚を通じて何が発生したか確認してしまいます。視覚を信頼しきっていますが、信じているよりも視覚は頼りないものなのかもしれません。 視覚に…

質問する意義について問う 【質問する力】

日本における教育の弊害として、試験やテストでは正解がある質問が取り扱われます。採点でも〇または×が明確になっています。一歩でも社会に出れば、答えが明確な問題などありません。白と黒で色をつけるとすれば、全ての回答(決断)はグレーであり、限りな…

空気を知り、生存していくために 【空気】

私たちは、空気(air, atmosphere)を目では見えず、日常では意識することはありません。空気はあって当たり前の存在と思っています。無くてはならないが意識しないことを「空気のような存在」と呼んだりもします。存在しないわけではなく、空気の流れを風とし…

我々が進む道を自ら定めて更なる高みへ【ミッション】

われわれは月へ行くことを選びます。この10年のうちに月へ行くことを選び、そのほかの目標を成し遂げることを選びます。われわれがそれを選ぶのは、たやすいからではなく、困難だからです。この目標が、われわれの能力と技術のもっとも優れた部分を集め、そ…

推進力を生み出す機関の特性【比推力】

高真空である宇宙空間を航行する宇宙機に搭載される唯一の推進機関はロケットエンジン(Rocket Engine)です。ロケットエンジンは、搭載した推進剤にエネルギーを与えて、高速噴流を生成し、その噴出によって推力を得る推進機関の総称です。 自動車エンジンを…

24時間/365日を闘い続けるチーム 【シフト勤務】

私たちのように24時間/365日に渡ってシステムを監視する業務に関わらず、病院や介護施設などで命を見守るため、更には効率性や利便性を追求して、交代勤務で業務を進めることも珍しくなくなってきました。 交代勤務では、徹夜といった一時的な対応と異なり、…

警報をシステムとしてとらえ直す【警報システム】

警報(Alarm)は、日常生活の至る所に掲示されていますが、当たり前すぎて深く考察することはありませんでした。警報に対する受け取り方も日本と海外では異なるような気がします。日本では様々なことに「注意」「注意」「注意」と喚起されますが、警報に対する…

正確な情報伝達のための工夫について【管制用語】

業務において、コミュニケーションの重要性が問われない日はありません。基礎となる正確に情報伝えるためには、非言語の要素もありますが、言語による伝達が重要となってきます。文学ならば作者の個性がある表現が好まれますが、技術的には簡素で明確な表現…

機械が真似できず 人間が得意とする 【ヒューリスティックス】

機械による自動処理が進んだのに伴い、人間が得意とする思考法であるヒューリスティックス(Heuristics)に注目が集まっています。ヒューリスティックスとは、決められた手順に従うのではなく、過去の経験から学び、実践的な解決策を発見することによって問題…

チームの決定事項に多数決を適用すべきなのか【多数決】

民主主義(Democracy)において、多数決は基本的原則の一つであり、多数決で物事を決定することに疑いもしませんでした。日常の会議において多数決で決定することはあまりないと思いますが、国会、議会、3名以上の裁判官による裁判、会社の取締役会や総会にお…

空を見上げて「月(Moon)」の存在について考える【旧暦】

深夜に夜空をふと見上げ、まず一番に気付くのは月(Moon)です。月の満ち欠けについて、小学校の授業でその仕組みを教わります。地球が丸い球状であること、地球の周りを月が回っており、太陽との位置関係で新月、三日月、半月、満月と変化することを教わりま…

環境が訴えていることを気付いているか 【アフォーダンス】

人間が外部環境を認識するに当たり、アフォーダンス(Affordance)との捉え方があります。通常の認識論では、人間が環境を認識する場合、視覚等を通じて環境からの刺激を感受して、その本質や意味を理解します。主体が人間であり、客体が環境にあることになっ…

チームを成長させるのは何か 【ビジョン】

チーム構成の仕方も変化してきています。以前は目標が定まってチームが構成されれば、目標達成までその構成が維持されてきました。メンバーに欠員がでた時に補充するくらいでしょうか。それなりに長い期間(数年間)チームを組んでいれば、会話を交わさなく…

技術進歩の中でアナログ的スキルの退化【音声認識】

近年10年の技術革新について、スマートフォンの普及は言うまでもありませんが、音声認識(Automatic Speech Recognition)技術が大幅に進歩して、入力方法として実用でも使えるようになってきました。スマートフォンが市販される以前にも、カーナビ等におい…

機械やロボットを信用できるのか 【協調】

「人間と機械(ロボット)は共存できるのか」と産業発明以来から問われ、永遠に結論は出ないかもしれません。現代の我々は、身の回りに多数の機械に囲まれて生活をしています。既に共存しているのですが、人間対機械の戦いとの構図で捉えると、辿り着くのは…

エースに求められる風格 【規範】

心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる。チームや組織の部署において明確な役職とはなっていませんが、エース(Ace)とい…

国際的な場で活躍するためにも必要な 【ネゴシエーション】

日常生活や仕事においても、交渉が必要な場面は多々ありますが、必要にもかかわらず、学校では基本すらも学んだことはありませんでした。日本では交渉と言うと駆け引きのことと認識され、あまり良い印象で捉えられていないのかもしれません。日本語の交渉と…

完全なシステムはあるのか? 安全神話では?【最悪事態への備え】

有人宇宙(NASA)で用いられる用語ですが、不具合が発生した時などに"Next Worst Failure (NWF) Scenario"を検討することが求められます。直訳すれば「次に予想される最悪事態の展開」となります(直訳しすぎですね)。それに対して、日本では言霊の文化もあ…

チームを団結させるためにも 【チームロゴ】

チームがミッション(共通目標)を達成するため、チームとして一体感を持つ必要があります。メンバーの価値観を共通できればチームの団結力は強まると思いますが、人それぞれ様々な価値観を持っており、観念だけでチームをまとめるためには長い時間をかけて…

【惨事(Tragedy)】 栄光なる失敗 アポロ13号(後半)

先日、映画「オデッセイ THE MARTIAN」を鑑賞することができました。NASAが全面協力のもとで製作されたので興味がありました。技術者として冷静に実現性を評価してしまったこともありましたが、ワトニー宇宙飛行士(主演 Matt Damon)が絶望とも言える状況下…

【惨事(Tragedy)】 栄光なる失敗 アポロ13号(前半)

1970年 4月11日 19時13分(UTC)にアポロ13号が打上げられ、その後に起きた事故は、トム・ハンクス(Tom Hanks)主演の映画「アポロ13」としてもドラマ化されました。アポロ13号には、3名の宇宙飛行士 ジム・ラベル(James Lovell)、フレッド・ヘイズ(Fred…

意志に従って行動していると思い込み 【無意識】

人間の情報処理能力をコンピュータと対比させて説明しました(以前の記事 人間の情報処理能力 【コンピュータとの違い】 - チーム・マネジメント)。人間の感覚器に入ってくる情報量を総合すると毎秒10億ビットにもなりますが、人間が意識して考えられるのは…

命は鴻毛より軽し 地球よりも重い 【命の尊さ】

「人の命は地球よりも重い」1977年ダッカ日航機ハイジャック事件に対して、時の福田首相が述べた言葉です。命は大切で重いことに異論ないですが、地球と比較することに様々な意見が出されました。ことわざには「命は鴻毛(こうもう)より軽し」ともあり、正…

決める前に再確認しておくべき 【意思決定を歪める罠】

人間が意思決定を行うに当たり、時間制約や情報制約(未確定な情報)もあり、冷静で客観的に判断できないことも多いです。そのため、意思決定のスピードは遅くなりますが、所定のプロセス(稟議、会議に諮る等)を経て、個人的な判断から組織的な判断として…

日本の航空史から何を学ぶのか? 【海軍の教え】

目的を持った人の集まり(組織) すなわち チームを考えるにあたり、歴史から学ぶことも多いです。航空宇宙を学んでいると、零戦(零式艦上戦闘機)が登場して、零戦の主任設計者が堀越 二郎氏であることはよく聞かされました。その後に文献を読んで知ったの…

逃げいてく失敗を記録する【ハインリッヒの法則】

失敗(Failure)と聞いて、負の印象しか抱かないかもしれませんが、失敗をしないように怖れて生きていくことで良いのでしょうか。本当に、失敗は負の側面だけでしょうか。失敗にも多くの種類があり、単純なミス、注意不足、検討が十分でない、新たな発見が得ら…

加速して限界速度を超え、持続は力なり 【慣性の法則】

慣性の法則(the law of inertia)は、ニュートン(Newton)運動の第一法則とも言われ、物体は外力の作用を受けない限り、静止または等速度運動の状態を続けることを示しています。宇宙機の運動も基本的にはニュートン力学(Newtonian mechanics)を用いて表すこと…

現代を生きるには避けて通れない 【ストレス】

我々は、気付いてみれば、何時からかストレス(Stress)と言う得体の知れないものを感じるようになってきました。確かに、未だストレスを直接見たこともなければ、どこに存在するかもわかりません。ストレスの語源は「ゆがみ」「ひずみ」「重荷」などを意味し…

ノイズに囲まれた社会の中で 【S/N】

情報を送信側から受信側へ伝送しますが、有意味の情報のことをシグナル (Signal)と呼んでいます。そして、伝送の過程においてノイズ(Noise)も乗ってきて受信側へ伝わっていきます。受信した情報には、有意味なシグナル、無意味なノイズ が含まれます。シグナ…

人間はウィルスに打ち勝てるのか 【インフルエンザ予防】

地球に最も近づくスーパームーン(Super Moon)の時期も重なった中秋の名月を鑑賞して、日に日に夜が長くなり、朝夕の気温も下がってきました。冬に近づき、風邪も流行る季節を迎え、体調管理を気にし始めます。シフト勤務のため、風邪を引いたからといっても…

色は何を訴えているのだろうか ?【色彩】

色彩は、芸術やデザインのみに検討されるものではなく、日常生活や様々な作業においても重要な役割を担っています。何色を選択するかについて、製品の外装、画面デザイン、資料作成、服装についても悩むことが多いかと思います。光の3原色-赤(Red)、緑(Gre…

チームにおいて防護システムを確立せよ 【ダブルチェック】

「ダブルチェック」とは、経理のみならず、あらゆる分野で、人と組織の健全性を守る「保護メカニズム」である。 京セラ名誉会長 稲盛 和夫作業の効率化、人員削減の大号令を受けて、一人で作業を実施しなければならないことが多くなってきました。作業手順に…

チームとして想像力を発揮する 【ブレインストーミング】

チームによる問題解決の方法として、ブレインストーミング(Brainstorming)は有名です。有効に活用するため、幾つかのルールを理解していたほうが良いです。基本的なルールとして以下のことがあげられます。ブレインストーミング開始前、参加者が見えるところ…